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留学してよかったこと

留学なんて大昔のように感じる今日この頃ですが、このブログの下書きを見ていたら去年の4月に書いた振り返りがあり、マジでくだらなくて笑ったので公開します。なんか深夜に突然思い立って一気に書いて寝た記憶がある。

 

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留学生活も残すことあと数週間ということで、留学生活してよかったなと思うことをつらつらと書き残してみます。

 

掃除をしないと人は死ぬ

留学に来る前、実家で暮らしていた時のわたしは「掃除をする」という習慣が皆無でした。

3ヶ月に1回くらい母親に「明日まで部屋を片付けないと2万円罰金」と言われるのでその時は物を片付けていましたが、基本的には机の表面は見えず、ベッドの上には服が常に10着くらい散乱しており(服を掛け布団がわりにしながら寝ていた)、掃除機をかけたことは1度もありませんでした。

 

バークレーに来てもその習慣は変わることはなく、ルームメイトはわたし以上に汚い部屋に耐性がある人だった(彼女のブラシには髪の毛が3センチくらいの層を作っている・彼女がシーツを洗濯しているのを見たことがない)ので、

私たちの部屋はもちろん掃除機などかけられることもなく、わたしの机の上には本が積み重なっていました。あとなんか床に謎の毛玉が散乱してたこともあった。

 

まあ20年間それで生きているので特に嫌悪感も何もなかったのですが、11月に転機が訪れます。

咳が3週間ほど止まらなくなったのです。

 

カリフォルニアの空気は乾燥しているため、来たばっかりの頃は喉を痛めることもよくあったので最初は放置していたのですが、3週間も続くのは流石におかしい。あんまり良くもならないし。

何が問題なんだろう、マスクした方がいいのかな〜と考えていたのですが、まあお気づきかとは思いますが原因は部屋でした。

 

というのも、友達に「部屋に掃除機をかけたことが1度もない」と言ったところドン引きされて、今すぐかけろと強要されたので渋々かけたのですが、そうしたら次の日から咳がピタッと止まったのです。

 

それまでのわたしは、掃除は「生活のクオリティを上げるもの」だと思っていました。

汚い部屋よりは綺麗な部屋の方が気分がいいことはいい。でも、部屋を使っている本人が良いなら汚いままでもいいじゃないか、汚さへの許容度は人それぞれ違うんだからと。

 

でも、この経験を通して、掃除をしないと人は死ぬということを学びました。

定期的に掃除機をかけ、換気をし、埃を拭き取らないと、人は病気になるのです。マジで。もちろん個人差はありますが、「これを超えたら病気になるよゾーン」は存在するんだなあと思いました。

 

それからわたしは本当に毎日換気をし、毎週掃除機をかけ、机を拭いています。20年間母親に怒られ続けても変わらなかった習慣がこうも変わるなんて、やっぱ人は病気になると違いますね。

あとは机の上にある棚のディスプレイをちゃんと考えるようになりました。好きなコスメや友達の写真を綺麗に並べると、「自分の城」って感じがして守りたくなります。

 

ルームメイトは何も変わらないので相変わらずシーツは洗濯しないし机の上に食べかすが散らばっていますが、ルームメイトのぶんまで掃除しています。成長がすごい。

 

これは親元を離れないと分からなかったことだと思うので、自分の子供が大学生になったら絶対に一人暮らしさせようと思いました。自立、大事。

 

友達を部屋に呼んで飲むのは本当に楽しい おもてなし結構好き

そうやって部屋を綺麗にするようになると、自然と友達が集まって来ます。寮生活で、誰かの部屋で集まろうとなった時に、部屋が綺麗だと「うちの部屋は?」と言えるんですよね。

そういう時にただ場所を提供するだけじゃなくて、お菓子やお茶を出したり、お酒があるときはおつまみを冷蔵庫から出したり、飲みすぎた人に水のペットボトルを渡したり、っていうちょっとしたおもてなしが自分は好きなんだなあという新発見がありました。

 

特に2学期目は、女の子たちがわたしの部屋に代わる代わる飲みに来てついでに恋バナしにきてちょーーーー楽しかった!わたしができるのは話聞いてリアクションするくらいですが、この時間でみんなとさらに仲良くなれた気がします。

 

だからルームメイトはいない方がいい

こういう集まり、ルームメイトがいるともちろんできないです。わたしのルームメイトはちょくちょく実家(ロサンゼルス)に帰ってたのでできていたのですが。

だからルームメイトはいない方がいい。一人部屋最高!!

 

もちろん元々超仲良い友達とルームシェアするのは話が違って来ますが、寮の場合は他人と突然同居するわけです。生活習慣も違うし、交友関係も違う。

わたしのルームメイトはめっちゃ良い子で1度も喧嘩したことがなかったけど、それでも一人部屋ほしいとずっと思ってました。

今後また留学することがあったらぜっっったい一人部屋を選択します。

 

うるせえ男は世界共通でうざい

もちろん寮にいるのはイケメンや素敵な人だけではなく、毎週末廊下で騒ぎまくるうるさい奴もたくさんいます。

 

特に寮でトップレベルにうるさい男がわたしの目の前に住んでいる人と仲がいいらしく、わたしの部屋の前の廊下でギャーギャーでかい声で騒ぐので、何度かドアを叩いたり突然ドアを開けてお前らうるさいわアピールをしたりしていましたが、まあそれくらいで治るならあいつはそこまでうるさくないんですよね。

一回わたしがロビーのソファで勉強しているのにそこに座ってテレビをつけて大音量でNetflixを観始めたので、舌打ちしてから立ち去ったこともありました。

これくらいの反撃しかできなくて悔しい。なんか気の利いたこと一発言えるようになりたい〜。

 

国が変わろうと国際的で「Respect Difference♡」みたいな環境だろうとうざいもんはうざいし嫌いなものは嫌い。

よく「違いを認めあおう」とか言うけど、つまるところそれは自分と違う相手を差別したり殺したり戦争しなければいいのであって、相手も同じ人間であることと相手のウザさは相手が属するカテゴリーには関係ないことさえ忘れなければ(差別はダメってこと)誰を嫌おうと誰と友達にならなろうと自分の勝手だなと思いました。

 

言いたいことを言えるようになってもまだまだ壁はある

これは英語について。

1年いて自分が言いたいことは大体言えるようになったけれど、その上にさらに「自分の言いたいことを自分の言いたいニュアンスで話す」という段階があるんだなあと感じました。

わたしは日本語だとここら辺が楽しくて、それゆえに人といることが大好きなのですが、英語だとまだそれを楽しめるレベルにはいないので、日本語でコミュニケーションを取る時ほどの楽しさは感じません。

 

これに気づかないうちは、英語でのコミュニケーションがちょっと辛かったです。色々と話しているはずの友達にも日本人の友達よりも心を開けなくて、なんでだろう?とずっと考えていました。

理由がわかった今は、英語を勉強し続けるしかないな〜という気持ち。日本語と英語は違う、と切り分けてもいいしそっちの方が楽ではあるんだけど、英語で心を開けるコミュニケーションができると自分の人間関係がめちゃめちゃ広がるということがわかっている以上、やらずに諦めることはしたくないなあと思います。

 

留学は特別視野を広げてくれるわけではない

よく留学記であるのが留学して色んな人と話して視野が広がっただのなんだのっていうことですが、それは特になかったです。

それよりも、あ〜やっぱ自分は人といるのが好きだな〜とか、あ〜やっぱ中国政治って面白いな〜とか、日本で考えて積み上げてきたものが再確認されたという印象です。

インターネットで外国のニュースもブログもスレッドも動画も見られる今、カルチャーショックって日本でも得られるんですよね。得ようと思えば。

 

もちろんバークレーと日本で違うところはたくさんあるし、バークレーに来て得た新たな視点もある(それこそうるせえ奴はどこでもうざいとか)けれど、

「異質な他者に触れて驚く」という経験自体は人生の中で日本でもたくさんしてきているわけで、留学に来ず日本で1年を過ごしたとしても、それはそれでまた違う新たな視点を得ていただろうと思います。

 

まあバークレーで会った友達はマジで最高だったし上述の通り色々と学ぶことが多かったから本当に来てよかったと思っているけど、

常に自分を変えていこうという意識がある限り、日本にいようが外国にいようが何かしら学ぶことはあるなと感じました。一生思考し続けるぞ〜

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今読んでもその通りだなと思うんですが、一点英語に関しては、最近はそんなに労力をかけず話せるようになりました。もちろん日本語に比べて表現の幅は超狭いし、単語が出てこないこともたくさんあるのですが、留学時に感じていた、長い間英語で話した後のどっと疲れる感じはなくなりました。

日本帰ってひたすらネットフリックスでSuitsとかHouse of Cardsを観てるのですが、英語字幕でネットフリックスを観てるとだんだん頭の中の言語が英語になっていく感じがするので、それがよかったのかな?よくわかんないけど。

東大で留学生用の授業をとってるのですが、そこで会った子たちとも日本語で話すときと同じように仲良くなれてとてもうれしいし達成感がありました。でもライティングは相変わらず全然できないのでまだまだ勉強だ〜