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【Neon Vancouver Ugly Vancouver】バンクーバーのネオンサインの歴史

こんにちは。大学が春休みなので、バンクーバーにひとり旅をしにきています。

といっても友達が本当にたまたま同じ時期にバンクーバーにひとり旅しているので、夜はその子と会って飲みにいっているのですが(カナダは20歳以上飲酒OKなので飲める!😊)、日中は一人で行動しています。このスタイルの旅行、自分の趣味を追求できるし寂しくないしでめーっちゃ楽しい。

 

今日はMuseum of Vancouverに行ってきたのですが、そこの特別展示Neon Vancouver Ugly Vancouver」が面白かったのでブログに残しておこうと思いました。

www.youtube.com

(↑ 後で検索したらPVみたいなのがありました。ほとんどの展示がこの動画に映っちゃってる上にインタビューで解説の内容もほとんど喋っちゃってるけどいいのだろうか…)

 

Museum of Vancouver自体がそんなに大きくないので、特別展といっても小さい展示でしたが、わたしはバンクーバーがネオンサインでかつて有名だったこと自体初耳だったので面白かったです。

 

なんでも1950年代ごろまで、バンクーバーにはネオンサインがめちゃめちゃあったそうな。

解説はネオンサインが消える原因となった反対運動がメインで、その以前の状態、ネオンサインが煌々と灯っていた頃についての記述はあまりなかったのですが、「vancouver neon」で検索をかけると当時の写真やもう少し詳しい説明がちょこちょこ出てきました。

Huffington Postによると、

In 1953, an estimated 19,000 neon signs lit up Vancouver. That's one sign for every 18 residents, according to the library's description. In fact, 1950s Vancouver was believed to have the highest number of neon signs per capita, second only to Shanghai.

Vancouver Neon Signs Take Us Back To The 1950s (PHOTOS) より)

だそう。といってもぶっちゃけ19,000と言われても実感がわかないのですが、この引用元の記事にある写真を見てるとなんとなくその明るさが伝わってくる気がしました。全部白黒写真なのですが、1つなんかめっちゃ白飛びしてる写真がある。

会場にはWalter Gribaという写真家の写真が展示されていました。フィルム写真なのでやっぱり明るさはイマイチ伝わってこないのですが、単純に素敵な写真でした笑

 

解説によると、1950年代頃までバンクーバーでは多数のネオンライトが灯っていたが、1958年に「The Community Art Council (CAC)」という団体によって反対運動が顕在化したとのこと。

運動は最初はうまくいかなかったものの、CACが運動の対象の地域を絞ったり、人々に市長に手紙を書かせたり、そして裁判に持ち込んだりした結果、1974年にネオンライトを規制する法律が制定され、それ以降ネオンライトの数が激減したそうです。

 

解説文の中にBy 1968, Vancouver Sun headlines cried, “Let's Wake Up from Our Neon Nightmare.」(Vancouver Sun=バンクーバーのローカル新聞)という一文があったのですが、帰ってきたあとバンクーバーのネオンについてネットで調べていたら、

www.vancouversun.com

という昔のネオンサインを懐かしむ記事がVancouver Sun Onlineにwww

Nightmareとか言っておいて調子のいい…。

 

解説文は「NEON IN THE NEIGHBOURHOOD」という題名のもと、商業用だけでなく住宅街にあるネオンサインについても触れていました。一部引用すると、

City Councilors responded to public concern that soon neon would be flashing from every street corner by restricting signage in residential areas to the occasional "for sale” and “garage sale" signs in 1966. But even in the neighbourhoods, large flashing neon appeared on major arteries.

だそうです。

日本だとそもそもガレージセールをやっている家もあまり見ないですが、それを差し引いてもガレージセールの宣伝をネオンサインでやるという発想はすごい。わたしだったら逆に見に行ってしまうかもしれない。

 

会場には実際に使われていたネオンサインが多数展示されていましたが、目にうるさくない程度に明るさも数も制限されており、都会的で美しかったです。

 

個人的には、今のバンクーバーや東京の繁華街にあるネオンサインは好きです。ネオンサインって基本眩しすぎるしデザインも雑だし、繁華街の雑多さの象徴だなあと思うことが多いのですが、わたしは繁華街の雑なところが好きなので。

あとなんとなくですが、ネオンの看板って看板が明るい分店が暗く見える気がして(もしくはネオンが目立つように店の照明を落としているか)、店のアンダーグラウンド感が増して素敵だなあと思います。

 

だけど今のバンクーバーや東京とは比にならないくらいの数のネオンサインに飾られたハリウッドを見たとき、「安っぽいな…」という感想を抱いたのも事実で、昔のバンクーバーが同じような感じだとしたら反対運動が盛り上がるのもわかる気がする。

なんにせよ、思いがけず面白い展示に出会えて良かったです。

 

バンクーバーも残り1日…はやい…その後ポートランドで一泊して、バークレーに帰ります。

帰って1ヶ月したら期末試験で、それが終わったら留学生活も終了!やりたいこと全部やって帰りたいと思います😊